自己分析ツールの VIA-IS 診断を受けてみた

自己分析ツールの VIA-IS 診断を受けてみた

今回、自己診断ツールである VIA-IS 診断を受けました。各診断結果とその解釈を書いていきます。

注意点として、あまり有益度が高い情報ではないかもしれません。特に各診断結果へのコメントには自分語りの内容が多くなっています。暇なときの読み物として呼んでいただければ幸いです。

VIA-IS 診断とは

公式サイトは こちら です。

VIA-IS 診断とは、自分の強みを知るための性格特性診断テストです。性格的な強みを24個に分類し、15分程の質問に答えるだけで自分の強みの順位がわかるとしています。自分の場合は回答に20分ほどかかりました。

背景にある理論としては、自分の性格をよく知っているほど色々と人生上手くいきやすい、というレポートを根拠に挙げています。確度が高い研究結果に裏付けされているのか、心理学業界などで一般的とされている内容なだけなのかまでは調べていませんが、たしかに自分の性格を知ればより良い意思決定ができるだろうなと感じます。

無料で診断を受けることができます。追加でお金を払うことにより「レポート」というものを購入・閲覧することができます。調べても「レポート」というものの内容がよくわからなかったのですが、無料でも24個の特性のランキングと各特性の説明を見ることができます。診断後に自分にはそれで十分と感じたため、レポートの追加購入はしていません。

受けた背景

自分の今後のキャリアを考える材料にしたいと思い、診断しました。

最近職場の人間関係について考える機会があり、どうすれば自分はより良く働けるのか?今後の人生をどのように生きれば自分にとって幸せなのだろう?という疑問を感じました。「人生のより良い生き方」というのは自分の中で大きなテーマとなっています。

また、キャリアについていろいろな方に相談したところ、ある方から自己分析がおすすめとアドバイスを受けました。その人は自己分析を重ねるうちに、人生が上昇気流に乗ったという体験があるとのことです。自分は新卒の就活でやったきりだったので、良い機会だと考えやってみることにしました。

診断結果

正直、この診断1つでその人のすべてがわかる、人生が劇的に変わる、とは考えていないです。自分を知るための材料の1つにしていただければと思います。先入観による影響がでかそうなことが危惧されますが、とりあえず公開してみます。

内容は上位5個、最下位の特性の計6個を載せています。IVA-ISではあくまでも「強み」に着目するための診断テストであり、公式では上位5個に着目することをおすすめしています。しかし、どうせなら弱みもみておこうと最下位の特性にも着目します。

構成はそれぞれの特徴の解釈と、自分の経験・体験の振り返りを書いています。後者は自分語りの内容であるため、あまり読んでくれている方の役には立たないかも知れません。自分としては良い振り返りの機会になり、新たな気づきも得られました。

また、自分は英語で診断結果をダウンロードしました。そのため、各特性の解説はDeeplを通してがっつり機械翻訳しています。もしかしたら原文とはニュアンスが異なる部分があるかもしれませんが、あしからず。

上位5個の特性

1. Social Intelligence (社会的知性)

他者や自分自身の動機/感情に気づくこと。
さまざまな社会的状況に適合するために何をすべきかを知ること。
他者が何を求めているのかを知ること。

1位が「社会的知性」となりました。何だか壮大な特性ですね。内容を読むと次の2つを表していそうです。

  1. 自分や他者への感情に敏感である
  2. 上記を活かし、他者と協働することができる

1に関しては完全に同意です。ネガティブな面では、特に相手に威圧されると萎縮します。自分自身でも「今、めちゃくちゃメンタルやられてるな、、、」と感じます。みなそのような形なのでしょうか。

そういった経験があるからこそ、他者への感情にも敏感なつもりです。例えば、MTG の中で誰かが相手を攻めるような発言をする(発言者は責めているつもりはない・受け手はそう感じている)場面とかはよくわかります。その人の表情の硬直や一瞬詰まる感じ、その後の受け答えから「あ、この人いま辛いだろうな、、、」ということを感じます。そういったときはなるべくファシリテートし、話題を変える・その人を肯定する発言をする、といった行動を取ることが多いです。そういったことができるのは、自分がそのMTGにおいて心理的に安全な立場にいる&客観的な立場で見れているからです。自信が辛い経験をしたことがあるからこそ、なるべくその人の負担を軽減したいと感じます。ここのあたりに関する自分の考えについては、どこかで1つの記事に書きたいです。

1は当てはまると思いますが、2に関しては微妙です笑。そこまで協調性がある人物だとは感じていません。ですが、感情を爆発させたり、なにか「悪いこと」をするのは自分の中でハードルがあります。ここは根が真面目な性格が影響していると思います。しかし、「打算的に人間関係が上手くいくように動く」ことは苦手であると感じます。平たく言ってしまうと、人間関係の仕方に苦手意識があります。人間関係のベストプラクティスや対処法を知らないです。

まとめると、「感情には敏感だけど、自身のメンタルがやられているときの対処法は知らない」という感じでしょうか。他者の場合は「こうしたら助かるだろうな」というのがわかるつもりなのですが、自分が絶賛メンタルやられ中のときの対処法はわかっていないです。あまり深く考えたことがないだけかもしれません。

自身がメンタルをやられているとき、どうすればよいのでしょうか?せっかくなので自身の体験を振り返りつつ考えてみようと思います。

  1. ストレスを発散する
  2. 気分転換する
  3. 何かに熱中する
  4. 忘れる・時が解決する

自分の場合、メンタルがやられると数日は引きずります。時間経過で継続的に5ダメージ受けるポインズン状態です。そのため、1と2で解決できるイメージがいまいち湧きません。スキマ時間でふと「辛いな、、、」と考えてしまいます。

3はありな気がします。自分の場合は熱中している間は他のことを考えなくて済むためです。効果的な対処法としては、「マインドフルネスを発揮する」→「自分の考え事に気づく」→「他の作業をする」が良さそうですね。それができたら苦労はしないのですが。😅

3を実施したとしても、最終的な解決は4になると思います。

2. Creativity (創造性)

新しい概念や生産的な方法を考え、物事を行うこと。
芸術的成果を含むが、それに限定されない。

2位が「創造性」ですね。これはあるかもしれません。しかし、そこまでアイデアマンというわけでもないと感じます。

学生のころは「他人と違くありたい」思っていて、何かにつけそう考えていました。他人と同じはつまらないと感じていたためです。そのため、日常会話やワークショップのネタ出しなどでは、結構アイデアを出していたと思います。

社会人になってからはあまり発揮できているとは感じません。仕事では成果を出すことを求められ、常に期限がつきまといます。そのため学生のときほど発揮できている感覚はないです。

3. Appreciation of Beauty & Excellence (美と卓越性の鑑賞)

自然、芸術、数学、科学、日常経験など、生活の様々な領域における美、卓越性、熟練したパフォーマンスに気付き、評価すること。

3位が「Appreciation of Beauty & Excellence」となりました。日本語訳が「美と卓越性の追求」で合っているのかわかりません。ざっくり「美やエレガントな方法の追求」と解釈します。

エレガントな方法・解法というのは好きです。うまく問題を解決できたという喜びと、自身の有能さを示す優越感に浸れます。こう書くとイヤなヤツに聞こえますが、少なからず自分の中に存在します。

特に幼少期は数学で発揮していました。小学生・中学生の頃は数学の問題を解くことが好きだったので、いかに少ないステップで解くか・斬新なアプローチで解くかを自然と行っていました。特に応用問題で、自分なりの解き方を試して解いていくのはかなり楽しかったです。

ある応用問題にて、後から自分で見返してみて「これどうやって解いたんだ?」と感じた体験があることを覚えています。それほど解いている最中は集中していました。そのときはアイデアが突飛すぎて、なぜそのアプローチで解こうと思いついたのか、あとから見てみても自分自身でもわからない、という状態でした。あの頃は楽しかったですね、戻れるなら戻りたいとも思います。

社会人になってからは、プログラミングをするようになって発揮されていると感じます。自分は「良いコード」というものに非常に強い関心があります。なぜかそう感じるのかは自分自身でもわからないのですが、初学者の頃から意識していました。その中に、自分が感じるプログラミング的な「美しさ」というもの入っています。上手く言語化できないのですが、この設計は良くない気がする、もっと上手いやり方があるはず、あまり良い書き方・美しい書き方ではない、と感じることがあります。最近は個人開発を通して0→1を経験したり、Clean Architecture などの設計本を読んで知識を入れたりをしており、多少は自分の中で言語化ができつつある気がします。

4. Houmor (ユーモア)

笑うこと、からかうことが好き。
人を笑顔にすること、明るい面を見ること、冗談を言うこと(必ずしも言う必要はない)。

4位が「ユーモア」です。これはドンピシャで当てはまります。一般的な「ユーモアがある人間・面白いヤツ」というイメージではなく、説明にある「笑うこと・からかうこと・冗談を言うこと」といった内容が当てはまります。

子供のころはからかうことが好きでした。高校 ~ 社会人のあたりは他人を笑わせることが好きで、正確には「自分の言葉で他人が笑っている状況」が好きでした。なんでなんでしょうね、自分でもよくわからないです。それは今でも続いていると感じます。

学生の頃は特に顕著だったように思います。頭の回転が働くときは、相手にツッコミがある状態で発言したりしていました。「頭の中で、自分の発言とそれへのツッコミを同時に思いつく」→「発言に対してツッコミがあることを自覚する」→「発言する」という流れでした。これはヒラメキの類です。

また、会話の順序を数ステップとばして発言とかもやっていました。「Aを誰かが発言」→「頭の中で高速でB, C まで考えつく」→「Cを発言」→「ワンテンポ遅れ(周囲がAとCの間の関係を考える)、周囲が理解する」というのをやっていました。これは有能感を示せるからでしょうか。自分で書いていて、何だか付き合わされていた友人には申し訳なさを感じます。

どちらも楽しいからやっていたように思います。「からかい」の側面が強いです。

5. Love of Leaning (学習意欲)

新しい技術、話題、知識体系を独学または形式的に習得すること。
好奇心の強さと関連するが、それを超えて、自分の知っていることを体系的に追加していく傾向を表す。

5位が「学習意欲」です。これも当てはまります。子供のころは勉強が好きでしたし、得意なのは今でも変わりません。

社会人になってからも勉強はしています。新卒で入った会社でも読書はしていましたし、プログラマーになってからは職業上、余計顕著になりました。たまに「土日も勉強で幸せな人生といえるのだろうか、、、」と考えてたりしていました。今は土日には熱中することをやると決めているので、そこまで焦燥することは少ないです。

最下位の特性

24. Leadership (リーダーシップ)

自分が所属するグループが物事を成し遂げられるよう促すと同時に、良好な関係を維持する。
グループ内の活動を計画し、それを実現すること。

最下位が「リーダーシップ」となりました。これは自信のイメージとも当てはまります。 過去の経験を見ても、あまりリーダーシップを発揮した体験はないと感じます。自身もマネージャーと言うよりかは技術者よりであると感じます。

ファシリテートは好きです。まとめてる感があって良いです。ただし、マネージャー・リーダーとなると少し億劫に感じます。「責任」を感じるからです。自分の中で「責任」に対してどこか後ろめたさを感じます。これは過去の失敗体験が原因であるように感じます。

自分は好きなことには局所的にハマります。自分の好きなこと・興味があることだったら、いくらでもリーダーをやります。情熱によりどんどん進んでいけます。そういうモードに入ることが過去でも何回かありました。

自分のやりたくもないこと・あまり興味がないことでリーダーをやるのはとても面倒と感じます。それでもリーダーをやっている人・純粋にリーダーとしてパフォーマンスを発揮している人には尊敬しかありません。大変だろうなと思います。

まとめると、「自分の興味・関心がある物事に対しては情熱を持って進められるが、自分が興味がない物事に関しては推進力が落ちる」と感じます。誰しもそうかも知れませんが、自分の場合は特に前者が顕著と感じます。ハマるときはハマります。

リーダーシップに関しては構造的問題があるようにも思います。自分の場合では「そもそもリーダーを務める機会がない」ことも原因のように感じます。リーダーを努めた回数が0であれば、最下位になるのは必然でしょう。他のVIA-IS受診者の結果でもリーダーシップが最下位となっている方がいました。構造的には絶対数は常に「リーダー < 作業者」ですから、リーダーシップは下位になりやすい特性と言えるのではないでしょうか。

それでも、学生の頃などに率先してリーダーに立候補するような立ち振る舞いが少なかったことは事実です。両者の要因を考慮し、なるべくしてなった最下位という気がします。

診断結果の総括

自分の特性のランキングは以下となりました。

  1. Social Intelligence (社会的知性)
  2. Creativity (創造性)
  3. Appreciation of Beauty & Excellence (美と卓越の鑑賞)
  4. Houmor (ユーモア)
  5. Love of Leaning (学習意欲)

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24. Leadership (リーダーシップ)

ここから何がわかり、どのように自分の人生に活かしていくことができるのでしょうか?

正直、わかりません。後述しますが、性格診断テストでは結果よりも振り返りによる気づきの方が大きいように感じます。結果だけを見せられても、何をすればよいのか、何を意味しているのか、それは教えてくれません。それよりも強みについて自分なりに振り返り、自己理解を深める方が重要と感じます。

受けてみて感じたこと

回答していく中で感じたことが2つあります。

1つ目はクリエイティビティの発揮です。今後はなるべくクリエイティビティを発揮する活動を増やしていきたいと感じました。最近、自分は何かに熱中しているときに楽しいと感じることがわかりました。そしてその熱中している作業はどれもクリエイティビティな活動です。現在では個人開発やブログに熱中できます。今後は執筆や絵など、いろいろな活動を通し、新たな発見をしていきたいと感じます。

2つめは感情への配慮です。特に相手への感情に配慮したいです。これまでを振り返ると、自分の感情には敏感でしたが、相手への感情に配慮した行動が本当に取れていたかと言われると微妙です。1つ1つ、もし自分が相手の立場だったらと振り返ってみると、自分が受けてきた対応と大差ないようにも思います。それに気づいたからこそ、相手の感情は重要視したいと感じますし、その行動を取っていきます。

感情への配慮として、婉曲表現(えんきょくひょうげん)はかなり有効であると感じます。まだまだ模索中ですが、Slack などのテキストメッセージでは感情が伝わりにくい分、とくに意識して取り組みたいです。